建設業の仕事ってどんな感じなの?

土木作業の仕事って何するの?

土木作業と一口に言いましてもその間口はとても広く、リニアモーターカーを走らせるために掘る南アルプストンネルの工事も土木作業ですし、本州と四国の島々を結んで架けられている本四連絡橋も土木作業の産物です。

全般的に土木を特徴付けるものとしては、作業現場が街中よりは自然相手の場合が多く、建設の世界では町場に対して野丁場と呼ばれたりしています。したがって、仕事のある期間は自宅を離れ、工事現場周辺に建てられた作業員宿舎で生活をするケースが多いと言えます。

現在では、作業員宿舎の中も個室化されており、一定のプライバシーは確保されていますが、それでも共同生活をすることに変わりはありません。ダム工事の現場などに行きますと、長い期間閉ざされた空間の中で共同生活を余儀なくされる場合もあります。また、道路や鉄道、河川のように、対象物が長大であるのも土木の特徴です。ただ、工事は工区を分けて各建設会社に発注されますので、これからリニア関連の仕事に就くとしても、ひとつの企業が東京から名古屋までの全線を工事するというわけではありません。

ですから勤務する場所は長くてもせいぜい数キロの範囲になりますから、工事現場の中の移動に何時間も要するというわけではありません。それでも、建築の現場などと比べれば比較にならないほど広大な現場も珍しくありません。

いずれにしましても、土木の現場は非常にスケールが大きいのが特徴であり、また魅力です。それだけに、建設の中でも土木の仕事に就くのならまず、チームワークがなにより重要であると教えられます。協調性のない人には向かない世界であるとも言われるのは、自然という大きな対象が相手の仕事ですから、人間個人に出来ることには所詮限りがあるためです。

土木の人たちは、このダムは「僕が造った」とは決していいません。「僕も造った」といいます。そこには土木をやる人たちの強烈な自負が込められているように思います。土木はチームワークで挑むしかない仕事です。最後に、建設の世界の中でもあえて土木を選ぶ方にお伝えしたいことがあります。キリスト信者の内村鑑三という人が「後世への最大遺物」という演題で講演をしたときのお話です。

その中で内村は、土木事業はほとんど後世への最大遺物であるといってよいと賞賛しています。多くの苦難の末に成し遂げられた土木事業は、後世に富と潤いを与え続けるからだそうです。3Kの代表格ともいわれ、若手のなり手が減っているともいわれる土木業界ですが、成し遂げられた仕事が国土にもたらす富と恩恵は、後世まで計り知れないものがあります。自負心を持って飛び込めるやりがいのある業界ではないでしょうか。

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