建設業の仕事ってどんな感じなの?

建設現場の現場監督の仕事

建設現場の現場監督の仕事はよく、オーケストラの指揮者に例えられたりします。音楽を再生するに当たり、指揮者は作曲家の書いた譜面を見て指揮をしますが、自ら何かの楽器を奏でることはしません。歌を唄うこともしません。

それで音楽を完成させていきます。現場監督も同じで、設計者から渡された設計図書に準拠して施工計画書を作成して実行予算を組んだあとは、現場が工程表の通りに進捗しているか、随時チェックや検査を行いますが、自分でブルドーザーやクレーンを操縦することもなければ、道具を使って物を加工したり、型枠を組んでコンクリートを流し込んだりすることはありません。それで建築物や土木構造物を完成させていきます。

自分で直接手を下すことはせず、現場全体をマネージメントしながら、設計者が意図した通りに所与の条件を満たした物を製作するのが、現場監督の仕事です。そこがオーケストラの指揮者と似ているといわれる由縁です。先に現場監督の仕事を、設計者から渡された設計図書を元に設計通りの物を作ることだと書きましたが、そのためには現場で新たに施工図を起こす必要があります。建設現場の下請け技術者や職人は、この施工図を手に仕事を進めます。設計図書そのものは参照する程度です。現場では、施工図がなければ何も進まないといっても過言ではないのです。

この施工図を作成することも、現場監督の主要な業務となります。もちろん作図などに外部スタッフの手を煩わしたりすることもありますが、まとめ上げるのは現場監督の仕事です。オーケストラの指揮者同様、現場監督自ら直接物を作ることはしないと言っても、下請けの技術者や職人に対して技術指導をすることは必要ですから、作業手順などは十分に熟知していなければなりません。

また、そうした知識を持たなければ、工程表や施工図は作れません。現場監督に深い知識と経験が求められる由縁です。さらに、物を作るに際して、お金の問題は切り離せません。建設の仕組みでは、仕事を受注した建設会社は、受注金額から間接経費などを差し引いた残りを現場に配分します。現場では、その枠の範囲内で設計図書通りの物が製作出来るように実行予算を立てます。

この実行予算を作るのも現場監督の仕事です。こうしてみますと、現場監督の主要な仕事は、施工計画書(施工図を含む)、工程表、実行予算の作成、そして技術指導などを惜しまず、遺漏なく工事を完成に導くことです。完成した構築物は、時に地図に残る仕事になったりします。現場監督の苦労が報われる瞬間です。

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